被災歩き

被災歩き

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暖かな金曜日の午後の会社で突然うねうねとした地盤の動きが!
会社のビル自体がとなりのビルへぐしゃりとなってしまうんじゃないかというほどの揺れが起こり、とっさに大きな梁にしがみつきます。
小学校の頃に習った「机の下に入る」のは閉じ込められる可能性があるので最近ではあまり推奨しないそう。
打ち合わせを予定していたデザイナーさんと、ゆらゆら揺れながらミーティングをした後、版元さんへ行こうとしてハタ。と気付く。
電車全部止まっているじゃん!
フロアへ戻り定時まで稟議書や「地震の中失礼します。」と前置きをした一方的なメールを3本書きつつ、5時半ダッシュ! 
被災帰宅を目指す。 とにかく明るいうちに帰っ方がいいと判断。
手にはいつもの残業用栄養バー2本をにぎりしめた。
予想していたとおりタクシーはつかまらず、バスも全然こない。
寒さと被災歩きの先行きを案じて、元気をつけようとコンビニに入るが、にくまんやパンなどは売り切れ!すごい勢いで売れている。
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バス待ちで冷え切ったからだにホッカイロとホットティとチョコをとりつつ、真剣に歩く。
しかし金属の窓枠やガラスの破片などが道に落ちていることに気付かず、ブーツがへこむ。
こんな日に、ラバーソウルのペタンコブーツと斜めがけバックで本当によかった。オシャレより実用性を優先する農大育ちの自分をすこし褒めつつまわりを見渡してみると、サラリーマンらしき人たちがみんなモクモクと歩いている。
そしてなぜか爪きりをしながら歩いている女の人がいた。
8年間電車であっという間の距離が、今日はじめて歩いてみると1時間半。
ようやく地元につくころには安堵感で疲労がこみ上げてきた。
近くのスーパーも食品を買い求める人たちでごったがえしている。
今日の被災歩きで便利な生活の裏面にあるものが見えたきがする。